チョコレート・アンダーグラウンド (アレックス・シアラー著・金原瑞人訳)/求龍堂


 
 
とんでもないことが始まった――。
選挙で勝利した<健全健康党>は、<チョコレート禁止法>を発令。何人もチョコレートを売買してはならず、
違反したものは懲役刑を科せられる。国中の甘いものが処分されていく中、おかしな法律に立ち向かうべく、
ハントリーとスマッジャーのふたりの少年は立ちあがり、商店主のバビおばさんとともにチョコレートの密造・密売を始める。だが3人の行動にチョコレート捜査官は目を光らせていて――
 
べるさんのブログで紹介されていた本。
時節柄ぴったり?で、読むなりすぐさまチョコレートが食べたくなったのはいうまでもありません。
<チョコレート禁止法>自体は「アホか」という代物ですが、「健康を守り、こどもたちを守る」とかいう美名のもとに政治が規制をかけてくるのはおなじみの光景で、どこぞの知事と議会が、いくらでも拡大解釈できそうな表現規制法を通してたのは記憶に新しいところです。
「チョコレートみたいな歯にも悪くて肥満の原因になるものはいっさい食べない」という信条は、個人レベルでは
立派なものですが、それを他者に押し付けたり、政治権力と結びついたりするのは悪夢以外の何物でもなく、
実際にこんな法律が制定されたらと思うとぞっとします。
本の中でも書いていますが、国民全体の政治的な無関心が極端な政治勢力を台頭させた原因になっているのが皮肉なところです。
舞台設定はなかなかシリアスですが、メインストーリーはシンプル。
原題こそ「BOOTLEG(密造酒)」ですが、勇気ある少年たちが、みんなのためにチョコレートを復活させよう!とがんばる話ですから、生臭い話も暴力シーンもほとんどなし。
主人公ふたりの書きわけが甘いのがやや難ですが、チョコレートの材料を見つけ、作り方を探し、販路を作り、
絶望的な困難にも負けずに立ち向かっていく姿をわくわくしながら読みました。
もちろんラストは大団円――正直「そんなにうまくいっちゃうんだ(笑)」という感じはしますけれども――なので、
安心して読める1冊となっていました。

コメント

Angel

No title
私もタイムリーな本だなぁと思いました(≧▽≦)
チョコレートの密造なんて、発想がユニークですね~。
確かにチョコレートは、歯にも悪いし太るかもしれない。
それでも私は、好きなものを食べる幸せを選ぶなぁ~♪

べる

No title
原題って『密造酒』なんですか。微妙にズレているような・・・^^;;確かに、表現の規制法なんかに通じるものがありますね。本の検閲とか。そこをチョコレートにしたっていう発想が面白かったですね。少年たちの冒険にワクワクドキドキしました。バレンタイン時期に読むにはぴったりの本でしたね^^

KOR

No title
angelさん>装丁がチョコレートみたいでユニークな本なんですよ。
道具立てがおもしろくて引き込まれました。
行政にチョコを規制されるなんて大きなお世話!て感じです(笑)。

KOR

No title
べるさん>「自由を守るために!」というより「チョコレートを守るために!」といわれる方が親身になれるといいますか(笑)。
今日バレンタインがあるのもこのふたりのおかけかもしれません(笑)。
トラバありがとうございます☆

のん

No title
チョコの季節ですね~( ̄ー ̄;
誰が決めたか「チョコレート神話」・・・(o_ _)ノ彡☆
でもなんだかワクワクするのはなぜでしょう?
一気に10代へ戻って、でも今でも好きな人は好きなままで永遠? なんてね! (〃∇〃)←コラッ50のババァ...

KOR

No title
NONさん>ええ、私も縁遠いシーズンですが(^^;、やっぱりちょっと楽しい気分になりますね。
バレンタインをきっかけに交際をはじめた友人は今年結婚します。
都市伝説でもないんですね(笑)。

香津葉

No title
私の好きそうなジャンルだ!
最近、「少しならいいか」と時々チョコレートを食べちゃってます^^;

KOR

No title
香津葉さん>気になっていただけましたか?(笑)
時々ちょこっと食べるチョコレート、さぞや美味なことでしょう☆
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