時計館の殺人 (綾辻行人)/講談社文庫


 
 
一流時計会社の会長であった古峨倫典が中村青司に造らせた<時計館>。そこでは10年前、館に関わる人たちが次々と亡くなる不幸があった。やがてその館には幽霊が出るという噂が立つ。真相を探るべく、霊能者と雑誌社、大学のミステリー研究会のメンバーが<時計館>に乗り込んでいく。そのメンバーの中には、<十角館>事件の関係者、江南孝明の姿もあった――
 
 
ひさびさの<館>シリーズ。
前にとりあげたのは2作目の「水車館の殺人」で、本書との間に「迷路館の殺人」「人形館の殺人」という作品があり、そちらも既読ではあったのですが、個人的にあまりインパクトがなく、記事にはしてませんでした。
というのも、水車館、迷路館、人形館とも、読んでいるうちになんとなくトリックが読めてしまったからで、「これも途中でわかっちゃうのかな」と思いながら本書を読んだのですが、これがとんでもない思いあがり(^^;
真犯人、動機、トリック、すべて予想外。探偵の謎解きに「見事に騙された!」と感心しきりでした。
クライマックスの大仕掛けにもすごかったです。
映画などではよくあるシーンかもしれませんが、こけおどしではなく、ちゃんと意味があるところがすばらしい。
それにしても、真犯人の容赦のなさと、館にとりついた狂気と比べて、すべての事件の発端となったささいな出来事とのギャップがすさまじく、いろんな意味で「十角館」以来の衝撃作でした。

コメント

のん

No title
「水車館の殺人」、読書途中で借り入れ期限が過ぎてしまったのでした・・( ̄ー ̄;
自分の時間がなかなか取れないので短編ばかりを読んでいます。
でもこの衝撃作は要チェックですね!((o(^-^)o))

べる

No title
実は、館シリーズの中ではこれが一番好きです。ラストシーンの美しさは、綾辻作品の中でも随一ではないかと。といっても、それまでの経緯はさっぱりもう覚えてないんですけどね^^;ラストシーンだけは未だに鮮烈に思い出せます。

KOR

No title
NONさん>それは残念><
まとまった時間がとれないと、こういうミステリーを読むのはたいへんですよね。
お時間のあるときにぜひチェックしてみてください。

KOR

No title
べるさん>そういうワンシーンが強烈なインパクトになっている作品てありますよね。
私も細かい流れはすぐ忘れそうですが(^^;、トリックとラストシーンはいつまでも覚えていそうです。

Angel

No title
KORさんが衝撃を受けた作品なら、読まないわけにはいかないですね(≧∇≦)
先日、ようやく地元の図書館の会員になりました。
綾辻さんの館シリーズが、結構充実してたんですよ。
今「山猫」を読んでいるので、終わったら借りてきまぁす♪

KOR

No title
angelさん>ようこそ図書館会員の会へ!(笑)
私は館シリーズはぜんぶブックオフで購入しているのでうらやましいです。
「山猫」けっこう楽しめてるのでは?☆

香津葉

No title
そういえば、私の中でも館シリーズは止まったままだったわ^^;
リストアップすらされていない><
その衝撃、気になりますね!

KOR

No title
香津葉さん>ここでしか見たことがないトリックで、最初は荒唐無稽かなと思ったのですが、ちゃんと納得のいく理由づけがしてあっておもしろかったですね。
次にシリーズをアップするのは、さていつでしょう?(^^;

pynchon0

No title
こんばんは...♪
そうなのですか???
同じ作家なのに、それ程、違うのですか。
少し興味が湧いて来ましたょ。

教えて下さって、ありがとうございます^^*。

KOR

No title
pynchon0さん>文章力とかそういうことではなくて、この作品に関してはアイディアが断然素晴らしいと思います。
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