偉大なる、しゅららぼん (万城目学)/集英社


 
 
琵琶湖畔の街・石走に住み続ける日出家と棗家には、代々受け継がれてきた「力」があった。高校に入学した
日出涼介、日出淡十郎、棗広海が偶然同じクラスになった時、力で力を洗う戦いの幕が上がった!
(Amazonの内容紹介より)
 
万城目さんの小説らしく、タイトルからはどんな内容なのかまったく読みとれませんが(笑)、いままで書かれた
本の中では「鴨川ホルモー」と一番雰囲気が近かったです。
ただ「ホルモー」が(私の認識では)基本、学園青春ものだったのに対して、「しゅららぼん」は「力」にまつわる
一族の呪いの物語といえるかもしれません。
「呪い」というとおどろおどろしいですが、、「力」にまつわる負の側面や、日出家と棗家の牽制しあう関係なんかはよく考えられていると思いますし、少なくとも「ふつうの人にはない力があってハッピー」という人物はあまり(前面には)出てきませんでした。
主人公の涼介も、自らの「力」に対する忌避の感情もあって、超能力者でありながら実質超能力者ではない状態で、これが読者としては感情移入しやすかったと思います。
ここまで書くとなんだか暗いお話みたいですが、実際には明るくてばかばかしくて、びっくりさせられたりわくわくさせてくれるストーリーでした。
ほとんどネタばれになってしまうのでくわしくは書けませんが、淡十郎は殿様だし、棗広海は王子様だし、淡十郎の姉の清子は将軍様だし(笑)、涼介の苦労たるや、「力」を持つ代償としても大きすぎでした(笑)。
黒幕は出てきますが、その人物も根っからの悪党ではなく、ラストも、これはもうハッピーエンドといっていいでしょう。
ちなみに登場人物の中ではパタ子さんがお気に入りでした。
いたずら好きで無鉄砲なところがある反面、大人としてやるべきことはきちんとやる責任感もある、そりゃ涼介も
頭が上がらないというものです。
登場する女性がほとんどビッグサイズなのも、なんだか妙におかしかったです。

コメント

Angel

No title
確かにタイトルからは、どんなお話なのか想像もつきません(笑)
だから、ついつい読みたくなってしまうのですが。
シリアスなのかと思いきや、万城目さんらしいエンターテイメントなのですね♪
ハッピーエンドということで、安心して読むことが出来ます(*^-^*)

KOR

No title
angelさん>すごいネーミングセンスですよね(笑)。
中盤~終盤の展開はけっこうシリアスでしたが、万城目さんらしいエンタメ精神たっぷりの作品でした。

べる

No title
一度聞いたら絶対忘れられないタイトルですよね(笑)。ホルモー同様、インパクトのあるタイトルに負けない、楽しくて読み応えのある作品でしたね。トヨトミは読みづらくて苦戦したのですが、今回は時間も忘れて読みふけってしまいました。キャラがみんな個性的でしたね~。黒幕の正体だけは、ちょっと脱力でしたけど^^;

タカ

No title
私も読みました(^-^)今度記事にしますが、一気に読んでしまう勢いがありましたね♪
タイトルの意味もびっくりしました(笑)こう来たか!!って。
そうそうパタ子さん、いいですよね。チャーミングで

KOR

No title
べるさん>どうしたって気になってしまいますもんね(笑)。トヨトミは「ちゃんと種明かしした」という点で評価しているんですけど、やっぱりこういう作品の方が万城目さんの本領という気がします。登場人物はどれもよかったですね。

KOR

No title
タカさん>感想記事、読むのが楽しみです。しゅららぼんの意味は笑ってしまいました★ パタ子さんは大活躍するわけじゃないですけど、茶目っけたっぷりなかっこいい大人代表という感じがしました。
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