万能鑑定士Qの事件簿 Ⅴ・Ⅵ (松岡圭祐)/角川書店



 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
お盆休みにパリ旅行を計画した凛田莉子を波照間島の両親が突然訪ねてきた。天然キャラで劣等生だった
教え子を心配した高校時代の恩師・喜屋武先生が旅に同行するというのだ! さらにフランスで2人を出迎えたのは、かつて莉子がデートした同級生の楚辺だった。一流レストランに勤める彼は2人を招待するが、そこでは不可解な事件が起きていた。莉子は友のためにパリを駆け、真相を追う。書き下ろし「Qシリーズ」第5弾。
 
 
町工場が作った洋服を、世界的に名の知れたショップに流通させられると豪語する女、雨森華蓮・26歳。海外の警察も目を光らせる彼女のもうひとつの顔、それは“万能贋作者”だった。彼女が手掛ける最新にして最大の贋作、MNC74とは何か。鎌倉の豪邸に招かれた凛田莉子を待っていたのは、不可思議にして目的不明な鑑定依頼の数々だった。莉子にとって最大のライバル現る。書き下ろし「Qシリーズ」第6弾。
 
 
同僚文庫からレンタル。
このシリーズを気に入った同僚がどんどん買いそろえていくので、そこまで熱心なファンではない私も読むことができています(笑)。
 
5巻は凛田莉子がパリへ行く話。
先に9巻を読んでいたので、「なるほど、こうつながるのか」と思いました。
いつもの小笠原と葉山がほとんど登場しない分、1,2巻の過去シーン以来となる喜屋武と、莉子の高校時代の同級生・楚辺が登場。
喜屋武は最初、思いこみとかんちがいが激しい、めんどくさいキャラクターになっていたのですが、話が進むに
つれ事件解決に重要な役割を果たしていき、最後にいいところをもっていくおいしい役割でした(笑)。
逆に楚辺は見せ場があまりなかったかも。
このシリーズのパターンがすっかり読めてきたので、「犯人は、まあ、だいたいこの人物だろう」という大雑把な
予想は見事当たりでした(笑)。
ただ、これもこのシリーズに共通するところですが、犯人の動機はともかく、その動機に見合った手段(犯罪)を選んでいないところが気になりました。
 
6巻は凛田莉子にライバルが登場する話。
というわけで、犯人は最初から明らかなのですが、どんな犯罪が行われているか、という謎はうまく隠されていて
もうちょっと注意深く読んでいたらわかりそうだったのですが、解明されたときは素直に感心しました。
葉山が小笠原に向かって、「私たちは損な役回りです。たいてい凛田さんが一緒にいるから、お互いどこか抜けているように見えてしまう」と慰めていたのは一興。
莉子の言動で、従来のイメージとちょっとちがうかなという部分もありましたが、「ちょっと主人公をスーパーにしすぎた。ここはバランスをとるため、人間味のあるところや弱点も作っておこう」という作者なりの思惑があったのかもしれません。

コメント

Angel

No title
KORさんの感想を読むと、動機と手段がアンバランスなのかなという印象です。
元来多作な作家ですが、それにしてもどんどん書いてますね~(≧▽≦)
松岡さんも、このシリーズがお気に入りなのでしょうね。

KOR

No title
angleさん>だんだんシリーズの謎よりも、どうやってこのペースで書けるのかという謎の方が気になってきています(笑)。2カ月に1冊のペースですから驚異的ですよね。同僚からまた貸し出しを受けたので、近々レビューアップすることでしょう☆
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