魔球 (東野圭吾)/講談社文庫



9回裏二死満塁、春の選抜高校野球大会、開陽高校のエース須田武志は、最後に揺れて落ちる“魔球”を投げた。すべてはこの一球に込められていた‥‥。捕手北岡明は大会後まもなく、愛犬と共に刺殺体で発見された。野球部の部員たちは疑心暗鬼に駆られた。高校生活最後の暗転と永遠の純情を描いた青春推理。
(内容紹介より)

新年も東野圭吾さんの未読作品を読みつくすキャンペーン継続中で、この本で76分のちょうど50冊。
舞台が昭和39年ということで(ふるっ!)と思いましたが、たしかに王さんや長嶋さんがまだ現役だったり、貨幣価値がいまとちょっと感覚がちがうのですけれど、それ以外はあまり違和感なく読むことができました。
野球部員の殺人事件と並行して、地元大企業に対するテロ事件も描かれており、ふたつの事件は当然のようにリンクしてきます。
そのリンクについては「これしかないだろう」というパターンだったので読めたのですが、殺人事件の方は真相の意外さに素直に驚きました。
圧倒的な野球の才能を持つ須田武志に対するまわりの部員の対応にはムカムカさせられましたが、実際に自分がその立場――アマチュアとして気楽にやっていたところに、プロ志向の才能あふれる人間がやってくる――になったとしたら、同じように感じるかもしれないな、と思いました。
須田と北岡の言動にも問題がなかったわけでもないでしょう。
ただ、須田の金に対するシビアな考え方や、北岡のからかいともとれる発言については、真相が明らかになったあとではがらりと印象が変わりました。
ラストにある人物の日記という形で後日談が入り、そこはちょっとウェットにも感じましたが、悲しい事件だっただけに救われたところもありました。

コメント

タカ

No title
東野圭吾キャンペーン継続中ですね!
しかし、そんなに古い時代の話なんですか。これは、タイトルだけで、野球の青春ものかと思って、スルーしていました。ちゃんと(というと変ですが)殺人事件とかも絡むんですね。それは、おもしろそうです。
ちなみに私は、こんな真冬に「真夏の方程式」を読んでます(笑)

Angel

No title
これはだいぶ前に読みました。
野球が好きで、一時期野球が題材のミステリーをよく読んでいたんです。
細部は忘れていますが、悲しい話だったことを覚えています。
事件の真相には、私も驚きました。

KOR

No title
タカさん>キャンペーン、まだまだ先は長いですが、それだけ楽しみがあるということで^^
タイトルはミステリーっぽくないですよね。私も野球の話だと思ってました(^^;
真冬に「真夏の方程式」とは乙ですね(笑)。

KOR

No title
angelさん>そうだったんですね。読み終わったあと、須田武志が野球を愛していたかどうかが気になりました。現代でも基本的なところはあまり状況が変わってないかもしれませんね。
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