空耳の森 (七河迦南)/東京創元社


 
 
まだ早い春の日、思い出の山を登るひと組の男女。だが女は途中で足を挫き、つかの間別行動をとった男を
突然の吹雪が襲う。そして、山小屋でひとり動けない女に忍び寄る黒い影――(「冷たいホットライン」)
『アルバトロスは羽ばたかない』で一躍注目を浴びた鮎川哲也賞受賞作家の本領発揮。
一編一編に凝らされた職人的技巧に感嘆すること間違いなしの、バラエティに富んだ九編を収録。
(Amazon内容紹介より抜粋)
 
べるさんのブログで紹介されていたのを見てから読み始めましたので、この本が『アルバトロス~』のスピンオフ的続編というのはあらかじめわかっていたのですが、その予備知識がなかったら最後までその設定に気づかなかったかもしれません(^^;。自力で全部のリンクを発見できた人は素直に尊敬します。
9つの短編も時系列がばらばらに並んでいますし、同じ登場人物が複数の名前で呼ばれているロシア文学システム(笑)を採用していることもあって、再読して人物を整理して「あ、そういうこと!?」と納得できるという感じ。
短編集としては、ひとつひとつのお話は小粒感は否めませんが、全部のつながりがわかるところで上質のカタルシスが得られます‥‥ただ、凡庸な読者としては、もっとヒントを多く出してくれたらいいのに、とは思いました(苦笑)。
たぶん気づかないリンクや登場人物がいっぱい出ていると思うんですが、正直、主要3人以外のキャラクターがいまいち印象が薄いため、あんまり覚えていないんですよね。
なにはともあれ、『アルバトロス~』で気になっていたあの人のその後がうかがえるのは嬉しい限りでした。
 

コメント

Angel

No title
どんどん新しい作家さんが出てきて、追いつけませーん(笑)
KORさんのブログで紹介していただけるので、有難いです( ´ ▽ ` )ノ
まずは鮎川哲也賞受賞作を読まなきゃですね~(^◇^;)

KOR

No title
angelさん>私もほとんど追いつけてないですよ(^^;
興味のあるものだけなんとか読んでいる状態です。
『アルバトロス~』は傑作ですが、ぜひその前に『七つの海を照らす星』を読んでから読んでくださいませ。

べる

No title
遅くなりました。すみません^^;;
細かいリンクがすごかったですね。私も、2~3作目読んだ辺りでは全くのノン・シリーズ短篇集だと思ってましたよ^^;
私も登場人物ほとんど覚えてなかったせいで、気づいてないリンクがいっぱいありそうです。おさらいしたいなぁ。

KOR

No title
べるさん>いいえ、どういたしまして。
前2作と間をおかず、できれば何の予備知識もなしで読めたら最高ですね。
あの人が短編で登場するたび、うれしくてにやにやしちゃいました。
トラバありがとうございました☆
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