素敵な日本人 (東野圭吾)/光文社




あらすじ:初詣で事件に遭遇する老夫婦、別れた恋人と10年ぶりに再会した作家、ひとり娘を大病院の跡取り
の嫁に出す父親、合コンで謎めいた女性と出会う男、母になる気分を味わうためレンタルベビーをはじめる女、
事件現場の時計が気になるA、心を通わせた野良猫を探す少女、深い仲になった年上の脚本家を消そうと
する俳優、絶縁状態の父からあるものを託された息子‥‥。四季折々の風物を織り込んだ9編。

なんでこういうタイトルにしたのかよくわかりませんが、特にハートウォーミングな本というわけではありません。
(感動的な話はありますが。)
いろんなバリエーションのミステリーが読める短編集です。
冒頭の『正月の決意』は、○笑小説に出てきそうなユーモアミステリー‥‥と見せかけての最後のオチが
なかなかのインパクト。それにしても、いい年して何をやっているんだか、ここの町長(苦笑)。
『十年目のバレンタインデー』、10年前に別れた女性から呼び出されてよくのこのこ出かけるな‥‥と思ったら
中盤から意外な展開。女性の執念に脱帽。
『今夜は一人で雛祭り』、ひな人形の雑学は、知ってるものもあれば知らないものもあって感心。
ある人物に対して、実は京都人の底意地の悪さを描いているのかな?と思ってしまいました(笑)。
『君の瞳に完敗』、これもタイトルから想像されるのとはぜんぜんちがうストーリー。主人公の仕事、私ははじめて
聞きました。アニメオタクになった理由が皮肉。
『レンタルベビー』、ところどころ違和感のある文章があったのですが、ラストを読んで納得。こういうものがあればわが子を虐待する親も減るかもしれませんね‥‥。
『壊れた時計』、壊れた時計を気にして現場に戻るなんて、ミステリーファンならやりそう(笑)。シリアスな話ですが妙におかしかったです。
『サファイアの奇跡』、東野版・猫の恩返し。呪いの理由がよくわかりませんでしたが(偶然なのかな?)、いい
ラストでした。
『クリスマスミステリ』、水晶の数珠の能力と、当主の身に起こる変化について、うまい設定だなと思いました。
私だったら今までの人生でいつ使ったかな‥‥なんて思ったり。

コメント

べる

No title
もちろん予約中ですが、発売日予約が出来なかった(多分)ため、ちょっと待たされそうです。タイトルに即した内容じゃないんですか?短編集でしたっけ?(記事は我慢しておきます)

KOR

No title
> べるさん
そうそう、短編集です。読み終わったあと「なんでこのタイトルにしたんだろ?」と思いましたよ^^; べるさんの感想も聞いてみたいです。

べる

No title
はい、なんでこのタイトル?と思いました^^;私はてっきり、東京オリンピックに合わせて日本人礼賛的な内容のお話なのかな?とか想像してたんですが・・・全く違ってましたね。どちらかというと、皮肉な結末の方が多かったですし。なんでこのタイトルにしたのか、ご本人に聞いてみたいです(苦笑)。

KOR

No title
> べるさん
私もそういう種類の本だと思ってたので「東野さんにしてはめずらしいな」と思っていたのですけど、蓋を開けてみればいつもどおりでしたね(笑)。TBありがとうございました。

Sapeur

No title
どうもこんにちは。

べるさんのコメントからお邪魔させてもらいました。彼の作品は、○笑小説シリーズが好きで読んでいましたが新作の短編集が出ると知ってそれまでの短編集を読みました。これも文庫化待ち

KOR

No title
> Sapeurさん
いらっしゃいませ。コメントありがとうございます。○笑小説シリーズ、おもしろいですよね。これも文庫化されたらぜひ読んでみてください^^。

やっくん

No title
短編集でしたが、中の一遍からタイトルを付けた訳ではないんですね。
“素敵な日本人”半分くらいは素敵な要素もあったような気がしますが、
あとの半分は、東野圭吾さんらしい犯罪小説でした(^▽^;)

KOR

No title
> やっくんさん
トラバありがとうございます。こういうタイトルはあまり好きじゃないので、東野さんじゃなかったら読まなかったろうなと思います。黒いのも白いのもそろっていておもしろかったですね。
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