パーマネント神喜劇 (万城目学)/新潮社




あらすじ:デートの途中、突然時が止まった。動かない街に現れたのは、「神」と名乗るアヤしげな男たち。
「今からあんたの願をひとつだけ叶えてあげる」
表題作を含む4編からなる“神頼み”エンターテインメント。
(本帯より抜粋)

縁結びの神様が主人公の短編集。
私は第3話の「トシ&シュン」がアンソロジー「時の罠」で既読でしたが、第1話「はじめの一歩」も、もともと「世にも奇妙な物語」用に書かれた作品なのだそうです。
その第1話「はじめの一歩」、何事にも慎重で前に進みたがらない男性と、その彼の口癖に苛立つ女性のカップルが登場。
男性の几帳面で心配性な性格は自分と共感するところがあったので、神様や女性の指摘はなかなか厳しいものがありました(苦笑)。
第2話「当たり屋」、神社に謎の神様が現れ、当たり屋である男の願いを勝手に叶えてしまうお話。
こういうのは最後に痛い目に遭うのが相場なのですが、思いがけずあたたかい結末にほっとしました。
第3話「トシ&シュン」は、夢を追いかける男女が見た夢のお話。
既読ですが、「やっぱりいいお話だな~」とほっこり。
ところで読んでる間ずっと「…これ、万城目さんだよな。『夢をかなえるゾウ』の水野さんじゃないよな」と思って
しまったのは私だけでしょうか?(笑)
第4話「パーマネント神喜劇」、これだけちょっと毛色のちがう作品。
“地震”により神社が倒壊し、神様も消息不明になってしまいます。
「地震をなくしてください」という願いには胸がつまりましたが、「応援している野球チームを優勝させてください」
という願いに困惑する神様がおもしろかったです。
ファンサービスなのか、バベル九朔の名前や小学3年生になったかのこちゃんが登場しているので、そのへんもお楽しみです。

コメント

べる

No title
最後、思いがけず大きな話に発展して面くらいました。ちゃらんぽらんそうな神様が、意外と人類のことを深く思いやっているところにジーンとしちゃいました。かのこちゃん登場は嬉しかったですね。

KOR

No title
> べるさん
TBありがとうございます。神様のギャップにほろっとさせられましたね。かのこちゃんが登場したら嬉しくて、マドレーヌ夫人をすぐ読み返しましたよ(笑)。
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