「グレート・ギャッツビー」を追え (ジョン・グリシャム著、村上春樹訳)・中央公論新社

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プリンストン大学から「グレート・ギャッツビー」を含むフィッツジェラルドの直筆原稿が盗まれ、捜査線上にブルース・ケーブルという男が浮かぶ。彼は名物書店主であり、稀覯本収集家でもあった。真相を探るべく、スランプ中の作家・マーサがブルースのもとに送り込まれる、というストーリー。
初版本を追い求めるコレクター心理や、作家同士の会話(サイン会に読者が来ないみじめさ!)、金に糸目をつけない捜査のすさまじさが興味深い反面、肝心のブルース・ケーブルが色ボケのおっさんにしか見えなくていまいち盛り上がりに欠けると思っていたのですが、最終章でがらっとイメージが変わりました。本国ではブルースを主人公にした本も出版されているそうで、さもありなんというところ。映像にしたら盛り上がりそうなシーンがたくさんあったので、人気ついでに映画化もしてほしいと思いました。
あとがきによれば原作者のグリシャムはフィッツジェラルドの原稿は見たことがないそうですが、訳者の村上さんはまさにプリンストン大学でわりと簡単に見せてもらったそうで、字が汚くてタイプする人がだいへんだったろうと感想をのべていました。

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