もしかして ひょっとして(大崎梢)/光文社

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べるさんのブログで興味を持った1冊。6つの短編が収録されています。
幼児を連れて電車に乗った主人公に、向かいの席の老婦人が昔語りを始める「小暑」。
高校のバスケ部で起きたトラブルを解決しようとする「体育館インフォメーション」。
長年勤めた家政婦に突然暇を告げられて困惑する「都忘れの理由」。
猫をあずけていった記者の友人が事故に遭ってしまう「灰色のエルミー」。
優秀な同期が左遷を受け入れた理由を探る「かもしれない」。
資産家の伯父が亡くなった場面に遭遇してしまう「山分けの夜」。
私が気に入ったのは「都忘れの理由」と「かもしれない」の2編。
「都忘れ~」は学者の主人公が頼りにしていた家政婦に出ていかれておろおろとするさまがおかしかったですし、その理由となる行き違いの伏線も実にうまく描写されていました。
「かもしれない」ではヨシタケシンスケさんの絵本『りんごかもしれない』が小道具として登場するのが嬉しく、左遷された同期に幸せが訪れそうなラストに胸が温かくなりました。

コメント

べる

なかなか小技の効いた短編集でしたよね。ひょっとして・・・と
思い返すと、違った面が見えてくる、という展開がどれも
面白かったです。『かもしれない』はラストのほっこり展開も含めて、
いい作品でしたねー。

KOR

>べるさん
いい本をご紹介していただきました。アンソロジーを除いて、大崎さんの本をしっかり読むのはひさしぶりでしたが、各話のミステリー要素にほっこりしたりぞっとしたりと、最後まで楽しめました。
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